あんたは耳が聴こえないのか 2008年6月25日(1) ギリシャ13 セサロニキ2
弟が身体障害者なのだ。
けっこう重度の知的障害がある。
ここで告白しておく。
まぁこんな事いう必要はないかもしれないが、私が歳を取るにつれて寛容になってきた理由はこれが大きいと思う。
私を知っている人はそうでもないと思うかもしれないが自分ではだいぶマシになってきたと思う。
彼への懺悔と後悔、申し訳ないという本音の気持ちがある。
親への不満もこの辺にあって、もっとしっかりした私への教育と説明が欲しかった。まぁ彼と歳が近いという原因もあった。
昨晩の宿泊者は3人だった。
私とアメリカ人のカップルだ。
彼らは二人とも耳が聴こえないし、話せない。
だから筆談で1時間ほど話した。
しかしなぜ英語が書けて理解できるのか。
彼らは不自由はあるが優秀な頭脳と気合があるのだ。
だから大学にも通っているししっかりした将来の夢も目標もあるし、このように旅行もしているし、実際にアルバイトでカネも自分で稼いでいる。
高いモチベーションと前向きな姿勢。
アメリカという国の制度も関係しているのかもしれない。
それで思い出したのが5体不満足の早稲田のオトタケさんだ。
確か高校生ぐらいの時に?かなり流行って、母親がこの本を持っていて読んでみろというので仕方がないので読んでみたのだ。
読む前からわかっていた。
彼は五体が不満足だが本も出版して大金を稼いでいるという事実がある。そこから見えてくるのが彼は努力もできるし、頭脳明晰だという事実。
だから「仕方がない」という表現を用いた。
読み終わると悔しくて泣きながら母親に愚痴をもらした。
なんでこいつは女もいて良い仕事にもつけて幸せそうにしているのだ。
弟は友達のY君と何やらプレイステーションをしている。
Y君は隣町の友達で歳は弟より1つ下で学校も違うが仲良くしており頻繁に遊びにきている。
私の隣町の友達もY君を知っていた。
彼は超天然で返事は「はい!」と元気いいのだが、返事だけでまったく私の質問には答えてくれないが最高の笑顔をくれる。
弟は神戸の養護学校に通っており、アルバイトを近所のスーパーでしようと試みたが結局試用期間の3ヶ月で終了させられた。
悔しかったが今なら理解できる。スーパーは公的機関ではなく、ビジネスなので利益を上げる人材が欲しいのだ。
だから私は税金の使い道にも厳しい目で見ているのだ。
現在、そういう弟はY君たちと一緒に障害者が働ける施設で働いているらしい。
交通費の負担や費用がかさむので稼ぎにはあんまりならないようだ。
幸い私の親もY君の家族も裕福な方なのでまぁ暇しているよりはマシということでそこまでの不満はない。
しかしちょっときつい家庭の人は大変なようだ。
私は弟の関係で障害者の集まりや催しに何度か参加したが、クリスマス会やなんやらだ。
以前はキャンプがあった。
いつもこういう集まりはめちゃめちゃで楽しいのだ。
費用は一人5000円ほどだがこれを出せないで参加できない人がいたらしい。
障害者に対してあんまり国の待遇は良くないのだ。
どこかの市の議員の交通費が一回の会議につき一律数千円。
暇そうにしている役所や郵便局員。
自覚がないテキトウな学校の先生。
ラオスでの日本人のおばさん。いつも食事は何食べているのですか? イタリアンの美味しい店があるの、、、何を地元の子供に教えているのですか? 裁縫なの。私の趣味よ。
海外青年協力隊員 これから旅行に行く。任期が終わると大金が入ってくる。そうなんだぁ私もやりたいなぁという若い女の子。
すべてはすべての日本国民からのカネである。
しかし彼らは悪くないのだ。
そういうシステムがあるだけで、「私もやりたいなぁ」と言った女の子は正直な気持ちなだけなのだ。
みんな自分が一番なのは俺も同じだ。
俺は絶対にやらない。
やるとすればすべて個人負担でやりたいし、責任を背負って必死でやるだろう。
とにかく現状はわかっている。
営利目的の団体がほとんどなのだ。
カネがないと運営もできないし、彼らの生活レベルを下げて、ひもじい思いをしてまでしたくないのが本音だろう。誰も口には出さないが。
募金してくださーい!ご協力お願いしマース。
このカネがどこでどう使われているのか彼らも知らない。
中学生の時に無知な私は正しいと思ってやっていた。
当ブログでも以前に書いたかもしれないがネパールでつくづく実感した。
だから一切しない事にしている。
すべてそういうカネは明確に数字として公表すべきなのだ。
弟は女も知らないまま、
何も知らないまま、
人生を終えるであろう。
それでも幸せな方かもしれない。
世界は広い、無常。
Ελευθερία ή θάνατος ...